少女と過保護ーズ!!続

数十分後。


泣き止んで、息も整ってきたハイネに何があったか全て聞いた。


席を外してくれてた、凛さん、ケントさん、健さんも交えて。


初めは、3人に??という顔をしてたハイネだけど、"助けてもらった"と言えば、3人に深々と頭を下げて礼を言う。



「ここは安心だから、何があったか、聞いてもいいかしら?」



凛さんの問いに、何度か迷う素振りをしたけれど頷いて、ハイネは話し始めた。



両親を一度に事故で喪ったこと。


施設に行くことを自ら望んだこと。


施設に行く日に、芹原優が"自分の家で引き取る"と連れて行かれたこと。



それまで、叔母と従兄妹が居るなんて知らなかったこと。


父親の姉である叔母と同い年の従姉に嫌われていたこと。



名前を呼ばれなくなったこと。



だから久しぶりに、俺に呼ばれたときは"本当に嬉しかったんだ"と泣き笑いするハイネ。



堪らず、俺はハイネの手を握りしめた。



側にいる、そうわかってもらえるように。



すると"わかってる"そう言うように、キュッと小さな手が握り返してくる。



そして、また話始めた。


芹原優は自分が引き取とると言っていたに、殆ど家にもおらず、顔を合わせることがなかったこと。



けれど、この日、凶行が行われた。


突然。

本当に突然だったという。


いつ帰ってたのかもわからなくて、俺に会いに行こうとしたところを捕まった。


俺が貸してたジャンパーとマフラーが引き金だったみたいだ…とハイネ。



「お前が悪いんじゃねぇか」



ゴッと竜ちゃんに頭を殴られる。



「でも…それって…」



ポツりと呟いたのは麻也。



ただ、おもわず出たって言葉だったから、続ける。



もう投げやりになりかけた時に、俺の言葉を思い出したこと。



そして、それを実行したことによって、最悪の事態は避けられたこと。




「お前のおかげじねぇか」




さっき、殴られた頭を今度はグシャグシャに撫でられる。



そこは俺も、教えといて良かったと心底思った。