少女と過保護ーズ!!続

ハイネside



追いかけてきてる気がして、がむしゃらに走った。



小石やら木やらで、足の裏が切れたりして痛かったけど、それでも走った。



人の通りが少ない道を選んで走ったけど、やっぱり人とスレ違い、乱れた服にソックスで走るあたしを奇異の目で見てくる。



「大丈夫?」と

差し出される手はない。



どうしたらいいんだろう……。


もうあの家には帰れない……。


ううん…。

帰りたくない…。



「ハァ…ハァ…ハァ…」



限界だった。

心も体も…。



誰も居ないことを確認して、塀と塀の間に入り座り込む。



何度も何度も周りを確認する。



寒さからなのか、恐怖からなのか、ガタガタ震える体。



持ってきた八雲さんのジャンパーを羽織り、ぎゅぅぅぅぅぅっと自分を抱き締める。



今回、財布はある。


でも今の自分の格好で、店には入れない。



あっ……。



八雲さんのジャンパーの内ポケットから小さな音がした。



ソレは。