少女と過保護ーズ!!続

物凄い悲鳴が優さんの口から吐き出され、あたしの上から転がり落ちた。


今だっ!!



一気に体が軽くなり、跳ね起きる。



すぐにでも部屋を出ようとした……でも。



「お兄ちゃん!?!?何!?今の悲鳴!?!?」



階下から美優が上がってくる音が。



このままでは確実に美優と鉢合わせ…。



仕方がないっっ



あたしは床に落ちてる、八雲さんのジャンパーだけを拾ってベランダに出た。



ベランダのすぐ近くにある木から外へ!!

なんて考えてたら。



「くっ…そがっっ…」



優さんの声がして、ついそっちを見てしまった。


血走った目でこっちを睨み、起き上がろうとしてる優さん…。


恐ろしさのあまり身がすくんだ。



捕まったら、今度こそ逃げられない。



何をされるか、わからない。



あ…あ……あ…。



わかってるのにそれでも動かない体。



八雲さん!!



無意識に抱き締めたジャンパーから、香る八雲さんの匂いに。


"大丈夫だ"



そう言われた気がした。


気だけなのに、それだけで不思議と体が動くようになって、ベランダから木に飛びうつる。



「お兄ちゃん!?」



その時、美優が部屋へ。



あっちから、こっちは見えないけどグズグズしてはいられない。



木から庭へ飛び降りたあたしは、またもソックスのまま外へと駆け出した。