少女と過保護ーズ!!続

櫻子side


「もー、落ち着きや、ダーリン」

「無理やって!なんでやねん!なんで"ディーシャ"にも"jewel"にもクリスマスパーティの招待状が来とんのに、うちは来てないねん‼」

「総長、そんなにクリパに行きたいんっスか?」

「ちゃうわ!クリパに行きたいわけやない!ワシだって!ワシだってたくさん頑張ったやろ!?他に手を貸した族ん中でワシが1番頑張ったわ‼」


力説するダーリン。

せやなー。

頑張ってたなー。

チビ子のためってよりは、ウォシュレのためって感じやったがなー。


「……あ……姉御??」

「あ"??」


ウォシュレ、思い出すだけでムカつく。


「やのにっ‼やのに八雲ってばっ‼」


ウォシュレの名を叫び、ヨヨヨーーッとうちの膝で泣き崩れる。

嘘泣きや。

でも、あーー可愛い。

うちのダーリンは世界で1番可愛いわー。

泣いてる理由は腹立つが。


「ハニー。ワシにはハニーだけやわぁ」

「わぁーっとる。わぁーっとるよ、ダーリン。うちはいつもダーリンと一緒や」

(めっさニヤけてんな、姉御)

(総長命だからな)


チビ子に電話したろか。

とも思ったんやけど、まっええか‼

うちだけやって言うてるし。

よっしゃ、よっしゃ。

ダーリンの太く固めの髪を撫でる。


「ハニー……」


ダーリンが顔を上げる。

その開いてるかわからん瞳に涙はない。

嘘泣きやしな。


甘い時間の予感。


邪魔者を排除せな、そう思った瞬間‼


…………ゥゥンッ


ピクッ‼

同時に捉えた音。

バイク好きにはわかる。


アカン‼

とっさにダーリンの耳を塞ぎにかかるも‼

間に合わんかった‼‼

ガバッと起き上がるダーリン。


「来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」


ダッと止める間もなく部屋を出ていく。


「………」

「オレオレオレ……オレオレ……ら……も」

「さっ……いこいこいこ…………」

「……待ちや」

「「‼??」」



出て行こうとする二人を止める。

んで、ニッコリ。


「うちとちょっとばかし、遊ぼうや」

「「いやぁぁぁぁ‼」」


何を乙女みたいな悲鳴をあげてんねん。

ただちょっと遊ぶだけやん。

う逃げようとする二人の内の一人を捕まえると、プロレス技をかける。


「姉御!姉御!ギブ!ギ……いだだだだだだだっ‼」


手加減?

なんやそれ。

憎々しいウォシュレ。

あんっっのクソウォシュレめーーーーーーーーーー‼‼

ダーリンはうちのやっちゅーねん‼

やらんど、ボケぇ‼


「ぎゃぁぁぁぁ‼‼」