少女と過保護ーズ!!続

八雲side


弱音を吐いた。

夢のリアルさに……ハイネを失うかもしれない怖さに。

ハイネの前では強く格好良くありたいのに……。

頼れる存在でありたいのに。


項垂れる。

さっきまで居た覗き見隊は、ワイワイ言いながら出て行って、また二人っきり。


ふー。ふー。


ハイネはさっきの騒ぎがなかったかのように、またお粥を必死に冷ましてくれてる。

ほっぺを膨らまして、顔を真っ赤にして。


可愛いっっ‼‼


じゃなかった。

ハイネは俺に幻滅した……だろうか。


「ん?」


見つめてたら、視線に気づいたハイネが顔を上げる。

大きな彼女の瞳には不安げな俺が映ってる。

そんな俺を見て、ふんにゃりと柔らかく笑うハイネに息を飲む。


「っっ‼」


綺麗だった。

いつもは可愛いと思う笑顔、それが今日は眩しいくらい綺麗だった。

この子はいつの間に、こんなに綺麗に笑うように……。


「はい。あーん」

「あーん」


口元に差し出されたお粥にパクつく。


「美味い」

「そりゃあそーですよ!愛情たっぷりですもん‼」


お粥を一口食べて出た感想に、嬉しそうに胸を張って、そんなことを言うハイネ。

愛情たっぷり……。

そか、そっか。

頬が自然と緩む。


たまには風邪も良いもんだな。

その後も、全部"あーん"をしてもらって、お粥を完食。


「ごちそうさまでした」

「お粗末様でした」


本当に美味しかった。

腹は減ってなかったのに完食出来た。


「八雲さん」

「ん?」


呼ばれた。

ひどく真剣な声で。


なんだ?


片手に薬、片手に水を持ったハイネが真っ直ぐ俺を見た。


ハイネ……?


知らず息を止める。



「あたしは、高遠ハイネは真木八雲が大好きです」

「っっっ‼??」


突然の告白。

何度も言ってくれたけど、なんで今!?

熱で真っ赤な俺の顔は、もう茹でタコ状態だ。

嬉しい……けど、本当になんで今?


「八雲さんが不安になるなら、何回でも何十回でも、あたしのこの気持ちを伝え続けます。離れる気なんて全くないし、真っ平ごめん。ずっと貴方の側に居たい。居させて欲しい」

「ハイネ……」

「あたしも強くなります‼八雲さんを守れるように‼」


お前は……


「だから」


強いよ、誰よりも

そして、一番綺麗。


「ずっと一緒に居ましょうね」


生きていきましょうねーー。


「っっっ」


ずっと一緒に