少女と過保護ーズ!!続

しかし、力が強すぎて痛い……。

でも、力は強いのに、声は……気配は弱々しい。


「八雲さん」


とりあえず顔を見せて?

そして安静に。

抱きついくる体は燃えるように熱い。


熱が高いのだ。

寝かせようとするも


「ごめんっっ‼」


‼??


「辛い思いをさせてごめんっっ‼怪我を……傷が残るような怪我をさせてごめんっっ‼痛かったよな?ごめん……。守れなくてごめん……」


突然、堰を切ったように話し……謝り出す八雲さん。


ちょっっ‼??

ちょっと待って‼

いきなりすぎてビックリだが、これは"あの時"のことを謝ってるんだよね‼??

なんで今さら‼??

もう何万回と謝ってもらってるよ‼??

もう謝らなくていいのに‼‼

謝る必要もないのに‼‼


八雲さんのせいではないのだ‼‼


「やくっっ」

「あの時連れていってれば‼俺が側を離れなければ‼」

「八雲さん‼‼」


八雲さんのせいじゃない‼‼

そう言いたいのに、八雲さんが止まらない。


「もう絶対に離れない。守るっ‼ハイネのことは必ず守るからっっ‼‼」

「やっ」

「離れて行かないで……。側にいて……」


小さな子供のように。

しがみついて叫んでる八雲さんが最後に小さく囁いた。


八雲さん……。

ずっとずっとあたしに"大丈夫"だと、"側にいる"と言い続けてくれた八雲さん。


でも、八雲さん本人も気付かないままこんなにも傷付き不安にさせてたんだね……。

本当にあたしは彼女失格だ。

でも、熱で弱ってるとはいえ、ずっと隠れていた想いを。


八雲さんの弱音を。

本音を。


ぶつけてくれたことが、涙が出そうな程嬉しかった。


だから‼‼


「八雲さんっっ‼‼」


あたしもあたしの気持ちをぶつけるね‼‼

もう不安になんかさせないよ。

喋らなくなった八雲さんを、ちょっと強めに呼んで、顎をグイっと持ち上げる。


俗に言う、顎クイである。

……あたし、する方だったのか。


……って‼