少女と過保護ーズ!!続

「八雲さんっ‼‼」


ようやくたどり着いた←すぐそこ。

自分の部屋。

勢いよく入れば、何故か床でのたうち回ってる桂とベッドで大人しく寝てる八雲さんが。


「お?お?お?」


アレ?

アレレ?

さっきの叫び声は?

確かに八雲さんの声だった。


「桂?」


のたうち回る桂に、何があったか問う。


「おま……俺の心配はや」

「おおお。ごめん、ごめん。眼中になかった。すまん、すまん」

「全く心が込もってねぇ……」


半眼で睨んでくる桂。

いや、だって八雲さん……。

あたしが八雲さんの方を見てれば、デッカイ溜め息が聞こえてきた。


ハァァァァァァァ……


デカすぎじゃないか……?


「夢に魘されてた」

「夢……」


志門の名が出てくるくらいだ……志門の夢を……?

どうして……。


「俺にはどうも出来ねぇから、頼んだ」

「……ん!……ん?」

「なんだよ?」


すんごく真面目な桂なんて珍しい……んだけど、コメカミが右のコメカミがめっちゃ腫れてるぞ??

冷えピタは……下か。

差し出そうにも下に置いてきてた。


「コメカミ……」

「俺のことは気にすんな」

「ん。わかった」


ひたすら真面目な桂に、あたしも真面目に返事をすれば複雑そうな顔をして出ていった。


「……少しは……してもいいんだぞ……」


小声でなんか言ってる。

どうした?

まぁ、いいか。

それよりも‼


「八雲さん……?」


寝てる?

顔が見たくてベッドに近付く。

魘されてたって言うけど……


「……ハイネ??」


起きてる?


「うん、八雲さ……」

「ハイネ‼‼」

「ほぅあっっ!?」


突然、ガバッ‼と起き上がった八雲さんに抱きつかれた。

立ってるから、八雲さんを見下ろす形のあたし。

腕が腰に回り、お腹に顔を埋めてキツくキツく抱きしめてくる。

から。


ぉぉぉぉぉぉぉぉ……ぐぅ…………。


あまりのキツさに心の中で呻く。

キュッと括れる腰。

…………痩せるかもしれない‼