少女と過保護ーズ!!続

Noside


そこは宝石店の前だった。

真夜中なのに明るいのは、パトカー数台のライトが辺りを照らしてるせい。


数十分前、警察に匿名の電話があって警察官が何人か出動した所、数十人の男達が見るも無惨、ボコボコにされ何人かの塊でロープでグルグル巻きに縛られ地面に座らされているのを発見した。

よっぽど怖かったのか、ある者は震え、声も上げず泣く者まで居る。


ココ数週間で起こった二軒の強盗事件。

そして今日の未遂。

それは全て……。

呻き声と野次馬達で現場は騒然としていた。

その中を無言で歩くスーツの男。

1つの塊に近づくと


「やっぱりお前らだったのか、"グール"」


特にボコボコのジャガイモみたいな男に話しかけた。

……そして気付く。

その男…"グール"総長が口に何かをくわえているのに。


それを手に取れば


『"黒豹"参上‼』


と書かれたカードだった。

真っ黒なカードに白い文字で。


「わかっとるわ。クソ餓鬼共が」


唇のはしを少しだけ上げ男は笑うと、くわえていた煙草でそのカードに火をつけ地面に放る。


「あがっっうっっぐ……」

「馬鹿だろお前ら、なんであいつらを敵にまわした」

「あたしは関係ないわっ‼ここから出して‼家に帰して‼」


"グール"総長の隣で一緒にグルグル巻きにされてるこの場で唯一の女が甲高い声でギャンギャン騒ぎ出す。

喧しいと徐に顔をしかめる男。


「関係ない?"グール"の姫が関係ない?んな訳あるか。お前、二軒の強盗で儲けた金で買い物三昧だったんだろ?」


睨むように女を見る。

その女も何があったのか、右頬が異様に腫れてる。


「それはっっ……」

「篠塚さん‼」


若い男がスーツの男、篠塚に近づいて来た。