少女と過保護ーズ!!続

「ううっ」

「まぶしっっ‼」

「あんだってんだっ‼」


真っ暗な裏路地をずっと走ってきた。

そんな中、突然光が向けられる。

眩しすぎて目が開けられない……。

エンジン音も聞こえてくるから、コレはバイクのライト……?


『ああ。あんた達か』

「??」

「あ"あ"!?」

「誰だよ!?」


顔に手をかざし、なんとか光を遮断して目を開けるも、逆光で肝心の顔が見えない。

でも……小さい??

小さいながらも仁王立ちしてる1つの影。


コイツらの知り合い……?


『誰だよ!?とは失礼な。最初にあたしに会いに来たのはアンタらの方でしょーよ。長髪にアゴヒゲ』

「……ぁぁぁぁぁ」

「………………っっ」

「なんなの!?ねぇ!?コイツは誰なのよ!?英雄は!?英雄はどうして来ないの!?」

『英雄って??』


仁王立ちの女が誰かに聞いてる。

バイクに乗ってる奴だろうか。


『ああ!あの!』


何よ!?

英雄はっっあたしの彼氏で……


『"グール"の総長なら、うちの総長が1発喰らわしたらすぐノビたけど??』


憐れむように、でも嗤って言われた。

英雄が……??

何言ってんの……??

英雄はこの県で一番……強い……の……よ?


「総長が……」

「1発!?」


コイツらも知らなかったみたい……てか

"うち"……??


『さっきの卑怯者。そっくりそのままお返しする。自分達の犯罪を"うち"の名を騙り"うち"の罪にしようとした"グール"の姫』


静かな……でも怒りに満ちた声だった。


「……ひっっ!?」


目が慣れて、見えてきたのは……


獲物を狙う輝く瞳ーー。


真っ白な笛に黒で刻まれた刻印。


真っ黒なバイク。


それにやはり銀色で刻まれた刻印。


知らず、口の中に溜まった唾を飲み込めば、大きな音がした。


"うち"の名を騙る。


そう女は言った。

それが指す答えは1つ。

今夜、強盗をしようとした"黒豹"を待ち構え突然襲ってきたのは


"黒豹"


本物のーーーーーーーー"黒豹"だった。


『罪を償え』