少女と過保護ーズ!!続

嬉しくて、嬉しくて、ベランダから皆の元へダイブしようとしたら、焦った八雲さんにタックルで止められた。

タックルですよ‼

タックル‼


結構な威力でしたね……。

ゴフッ‼??なんて言いましたしね……。


「アホハイネ‼」


なんですと‼??

そのまま、ムギュッと抱きしめられる。

むぐぐぐ……苦しい……ぞ。

止まぬ歓声と拍手。

でもそれもここまで。


今日、皆が集まった目的は、あたしではないのだ。

あたしを抱きしめたまま八雲さんが下がり、竜希さんが前へ。

徐々に静けさを取り戻していく中


『"黒豹"』


雷鳴のように遠くまで鋭く通る竜希さんの声。


『俺らの大事な"黒豹"の名を騙り、好き勝手やってるクソ野郎共がいる』


竜希さんの一言で空気がビリビリ震える。

皆の怒りで。


『そのことで、もひとつ大事な俺らの"姫"が大いに傷付いた』


桂が竜希さんの隣へ。


『赦せるか?この大事な二つを傷付けられて』


鋭い瞳をさらに鋭くさせて、蓮くんも一歩前へ。

あたしのことはいい。

でも"黒豹"の名を騙る……赦せるわけがない。

初代から受け継いだ大事な大事な"黒豹"


この名は唯一無二。


あたし達にとって神聖なもの。


『ならどうする?』


ニヤリと嗤って、蓮くんの隣に立つ麻也。

あっ、もうスイッチ入ってるわ、麻也ってば。


『答えは、1つしかねぇな』


あたしを見て、皆を見て、八雲さんがそう言う。

そう、答えはただ1つ。

あたしも皆を見て、竜希さんを見て頷く。

そしてあたしと竜希さんは同時に口を開いた。



『『喰え』』



"黒豹"に仇なす者共を。

赦すな。

徹底的に。

骨も残さず



『喰らい尽くせ』



オオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーー‼‼‼‼


今宵何度目かの咆哮を上げた"黒豹"はいっせいに動き出した。


獲物の元へーーーーーーーーーーーーーーー。