少女と過保護ーズ!!続

"黒豹"の咆哮が木霊すココは"シャーウッド"

あたしは数週間振りに、"シャーウッド"に、家に帰って来た。


聞き慣れたバイクのエンジン音。


"シャーウッド"は今、何百というバイクに囲まれている。


集まった"黒豹"の皆は、"グール"狩りを今か今かと待ちわびてる。

そんな中を、あたしと"黒豹"総長、そして幹部四人が"シャーウッド"の二階のベランダに立てば、いっせいに音が消えた。


耳鳴りがしそうな程の静寂。

この景色を数週間前にも見た。

クリスマスイブのあの日。

あの時はココから皆の無事を祈って叫んだっけ。


でも今日は。

総長竜希さんに背を押され、一歩前に出る。


「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉっっ‼‼」」」」


静寂を破る"黒豹"達の雄叫び。


「チビ姫ーーーーっ‼‼」

「お帰りーーーーっ‼‼」

「お帰りっ!チビ姫ーーーーっ‼‼」

「帰ってきてくれて、ありがとーーーー!」


たくさん、たくさんの声が飛んでくる。


皆が、あたしが帰って来たことを喜んでくれてる。

笑顔で、泣き顔で、手を振ってくれる皆。

帰って来れた。
 

"ココ"へ。

"皆"の元へ。


スゥっと息を吸い込めば、隣に立つ八雲さんが無言で片手を上げた。

するとまたピタッと声が止み、訪れる静寂。

息を止めたまま、皆を見渡す。


そして



「ただいまー‼皆ー‼」


帰って来れた喜びを、想いを声に乗せておもいっきり叫んだ。


「「「お帰りっ‼‼」」」


言われた"お帰り"にあたしはブンブン手を振って答える。


うへへへへ‼

うへへへへー‼‼

うへへへへーー‼‼


「怪しいわっ」


ニヤケてたら、竜希さんに叩かれた。


ただいま‼

ただいま‼皆‼

待っててくれて、ありがとう‼