少女と過保護ーズ!!続

唐突に声が上がる。


力強い声だった。


……………………チビ?


また光が現れる。



さっきとは反対の所に。



絶対なる存在感。


鮮やかで深い赤い光。



『ハイネ』



少し幼い声。


そして赤い光の隣に現れる、暖かく元気なオレンジ色の光。



あたしの名前…………。



『チビ助』



からかいを含んだ、柔らかな声。


次に現れたのは、清廉で静かな紫の光。



……チビって……あたし?


あたしが呼ばれてる?



『チビネ』



大きな親しみが込められた声。



現れたのは、全てを照らし輝かす黄色の光。



ポンポンと現れる光に、あたしは目が放せない。



もう1つ……。


何故か、そう思ったんだけど、次に現れる光はなくて。



出揃ったらしき赤、オレンジ、紫、黄色の光たちが集まりだした。



集まり、そして合わさり、1つの形になる。



それは








「―――豹―――――」



気高くも美しい黒豹だった。