少女と過保護ーズ!!続

パァァァァーーーーン‼‼



『それ以上ハイネに近付くな』



あたしに伸びてきた手を、八雲さんは殺気を込めて叩き払う。


「っっ‼」


それに怯え引き下がりかけ、なんとか留まった優さん。

そしてあたし達を憎々しげに睨み


「寧々‼」


禁句を叫んだ。

井坂さんは顔を背け・・・・

竜希さん、麻也、蓮くんに桂が突然走り出した。

優さんに向かって。


『何度、俺らの妹を傷付ければ気が済むんだ・・・この』


ゾッとするほど竜希さんの瞳が冷めた光を放つ。

それは他の3人も同じで。

皆はこの4人を止められない。

止められるのは八雲さんのみ。


でもあたしを抱きしめ動かない八雲さんに、止める気配はない。


「ひいっっ‼」


5人の殺気の濃さに優さんは堪らず尻餅をついた。


待った‼待った‼待った‼


「ストーーーップ‼」


声を大にして叫んだね。

己の声に脳が揺れたのか、八雲さんが仰け反ったよね。

ごめんなさい。

しかし、ここら辺が住宅街じゃなくて本当に良かった。


『ハイネ。止めるんじゃねぇよ。もう限界だ』


ハッ!?

桂がハイネって呼んだよ‼

珍しいな‼

でもそれだけ怒ってくれてるということで。


「あたしのために怒ってくれてありがとう。でも殴るならあたしが"一番目"でしょ?」


だから待っててくれたんでしょ?

笑ってそう言えば、殺気が消えた。

でも4人は不服そうだ。


「後で、拳骨1発くらいなら許すから」


キラーンと4人の目が光る。


「しゃーたねぇな」


頭をガリガリ掻く竜希さん。


「わかったよ。チビネ」


ヤレヤレと蓮くん。


「1発ね!1発‼」


麻也、んな満面な笑顔で・・・・。


「・・・・」


あや・・・桂は納得してないっぽい。


「桂?」

「1発+お前の作る朝飯」

「ん?」


あたしの作る朝飯??


??と桂を見れば、そっぽを向かれた。


「早く皆でまた朝飯食べたいな」

「‼」


八雲さんが優しい声でそう言った。

そか。

そっか。


「うん‼とっておきのおいしい朝御飯を作るよ‼」

「ああ」


桂の表情がようやく緩んだ。

そうだ、もうしばらく日課が行われていなかった。

楽しみだね。


なーんて思ってたら・・・・