少女と過保護ーズ!!続

「花、買ってくれたんですね。ありがとうございます」


井坂さんの手にも花束が。


「・・・あたし、あなたにとても失礼なことを言って・・・あの時はもう・・・何か正気じゃなくて・・・。あなたはあたしを必死に助けようとしてくたのに・・・だから、謝らなきゃって」


下を向いて、しどろもどろの井坂さん。

ん?

失礼なこと??

考えて思い出す。


ああ・・・


「身代り姫」

「ごめんなさい‼」

「あ"!?」

「何それ・・・」


おっつ‼

"黒豹"で怒りを素直に露にする二人に聞かれてしまった‼

蓮くんと麻也がもっの凄い目で井坂さんを睨んでる。


あわわ!

止めなさい、止めなさい。


「こんな可愛い子が誰の身代りだと!?ふざけんな‼」

「本当・・・。さっきから不愉快な言葉ばっかり聞く。あーイライラする。誰の妹を捕まえて身代りなんて言ってんの?ぶっ飛ばしてやろうか・・・」


麻也!?

なんか麻也の怒りゲージが満タンみたい‼

大きな瞳を限界まで細め、井坂さんと・・・その奥の一台の車を睨んでる。

ここに来る前にアイツに何か言われたんだろうか?


ごめんね。

んで、ありがとう。


「麻也、麻ー也‼」

「・・・何??」

「あたしは幸せ者だね。ありがとう、お兄ちゃん」


キュッと麻也を抱き締める。


「あたしのために怒ってくれて」


それがどれほど嬉しいことか。

ポンポンと背中を叩けば、麻也の体に余分に入ってた力が抜けた。


「ハイネは誰かの身代りなんかじゃない。たった一人の俺の大事な妹だ」

「うん。うん、大好きだよ、麻也」

「・・・ふー。勝てないね。ハイネには」


ヤレヤレとでも柔らかく笑う麻也にあたしも笑う。


「チビネ‼」

「蓮くん?」


突如、バッと手を広げる蓮くん。


お?お?

どした?どした?


「俺もっ!俺も怒ってるぞ!」


いやいや蓮くん。

そんな満面の笑みで言われても・・・。

でも確かに怒ってくれてたし、よし‼


ハグをっ

ハグをしようではないか‼


「行くぞ!」

「おう‼どんと来い‼」

「ねぇ、ハグにそんな気合い必要?」

「必要ではないな‼」


麻也の問いに真面目に答え、蓮くんに突撃しようとしたあたし。


だけど・・・

満面の笑みのまま、蓮くんが吹っ飛んだ‼


えーーーーーーーーーーーーーーーーー!?


蓮くーーーーーん‼‼

何処に行く気ですかーーーーーーーー!?