少女と過保護ーズ!!続

「あたしを助けるために色々と"死桜"が、姫様が動いてくれたと聞いています。本当にありがとうございました‼そしてせっかくのレースだったのに・・・・邪魔をしてしまってすみませんでした‼」


あたしのせいで・・・皆が楽しんでた公道レースを止めたと聞いた・・・・。

本当に申し訳ない。

深々と頭を下げる。


「チビ子」

「姫様は怪我などしていませんか?」


聞くも。


「姫様やない。櫻子や」

「へ?」

「うちの名前は四堂櫻子や。姫様やなんてこっぱずかしいわ。櫻子様と呼び」


一緒やん‼‼

あんま変わってへんやん‼‼


「まぁ、それは嘘やが」

「嘘なんかいっ‼‼」

「なかなかナイスツッコミや。櫻子でえーで」


そう言って櫻子さんが、ふんわりと優しく笑ってくれる。

そんな風に笑うと中性的な顔立ちが、とたんに可愛らしい女の人になる。


うぇっへっへ。

あたしの周りは可愛い人ばかりだな‼

役得役得。

しかし‼‼


「櫻子さん」


年上の人を呼び捨てにするのは気が引けるので、さん付けで。


(‼??)


なんでか、桂と拓実がひどく驚いたような気がしないでもないが、まぁあの二人だからいっか。


「ん?」

「あたしの名・・・」

「チビ子‼」


ん‼

よし‼

櫻子さんが可愛いから、よしっ‼‼

あたし、チビだしね‼

決して、決して、櫻子さんが怖っ怖かったわけではないぞ!?


目が光ったわけではないぞ!?


じゃなかった‼


「櫻子さんは怪我なんて・・・・」

「アホの子やな。チビ子」


アホの子‼??

マジで!?

あたしアホの子‼??

バカの子じゃなく‼??


??????

どっちがヤバイんだ??


「うちは"死桜"最凶やぞ?」


あっ、自分で凶って言っちゃった‼


「あがいな他県の雑魚相手に怪我なんかするかいや」


胸を張る櫻子さん。

確かに見える範囲に怪我なんかは見られない。

櫻子さんは"邪魅"が"黒豹"の車庫に襲撃してきた時に

たった一人残って迎え撃とうとした竜希さんに加勢してくれたんだって。


その闘いっぷりは、竜希さんも認めるほど。

"闘える姫"も居るんだと聞いたことがあるけど、その一人は櫻子さんなんだね。


てか・・・無傷って・・・・凄い‼‼


「櫻子さん、凄い‼‼」

「ん?せやろ、せやろ‼」


誉めると鼻高々で頷く櫻子さん。

やはし可愛い・・・。


「なんやチビ子。闘えるようになりたいんか?」

「‼??」


あたしが一瞬思ったことをズバッと櫻子さんは言ってのけた。