少女と過保護ーズ!!続

こうっっ‼

こうっっ‼

伝えるのが難しい‼


いつの間にか紳士にっ紳士に抱き止められていたのだよ‼


気付けば、お姫様抱っこだったよ‼

シルクハットを被った真っ白なスーツのダンディーな紳士にお姫様抱っこされてたんだよ‼


えっ!?

変な人じゃない?って!?

いえいえ、めちゃくちゃ紳士でしたよ。

あたしをソッと車イスに戻してくれて・・・。


「病院で怪我とは笑えませんよ。マドモアゼル」



そう言って柔らかく笑ってくれた。

本当です・・・ね?

って・・・・マドモアゼル‼??

え!?

何それ!?

なんかマントヒヒの仲間っぽい‼

マントヒヒだと!?


なーんて頭ん中でやっていて、お礼を言おうとした時にはもう居なくてなってた。

ちょっと"トゥンク・・・"ってしそうになったね!

また会えてお礼が言えると良いなぁ。


って八雲さんには内緒でお願いします‼

お礼が言いたいだけだから‼

姫様にいたっては、「なんや・・・・コイツ・・・」と胡散臭がり引いていたね‼


いやいや、誰のせいだと‼

まっ、そんなこんなであたしの体力ゲージはほぼZEROで。

ちょっとグッタリしてたそんな時。


「チビ子」

「・・・・ハイ??」


あたし達は今、中庭が一望できるガラス張りの休憩室に居た。

雪は降ってないけど、風が強く木々の葉を揺らし寒そうだ。

姫様に急に呼ばれ、身構えるあたし。


さっきのことがあるからね。

でも・・・


「すまんかった」

「‼??」


謝られた。


え‼??

ええ‼??

謝られる理由がないんだけど!

あっ、さっきの!?

車椅子から放り出された時の?

なるほど、でも

むしろ迷惑をかけたのは、謝るのは、力を貸してくれてお礼を言うのはこっちなのに‼


「頭をっっ!頭を上げて下さい‼」

「嫌な奴とはいえ、お前さんの従姉妹をボコボコにしたった。もしかしたら逆恨みが・・・・」

「ああ‼」


聞いた‼

聞いてた‼

そうだ、この姫様、美優に怪我させたんだった。

そして昨日美優にあたしのせいだと罵られたんだった。

そりゃあ、逆恨みは怖い・・・・でもそれ以上に


「ここだけの話し・・・スカッとしました‼」


いけないことだけどね・・・・。

そう思ったのも事実なので、キッパリと笑って言えば。


「アハハハハ‼そうかっ‼スカッとしたんか‼」


言うねぇ‼と豪快に笑いだす姫様。

あたしは車イスから立ち上がった。


「だから謝らないで下さい。むしろあたしの方がお詫びとお礼を言わないと」