少女と過保護ーズ!!続

「チビ子は予想以上に豆でした」

「え!?豆!?日記‼??」


てか、誰に言ってんの!?

先程、"死桜姫"によって拉致られたハイネです。

もー体力ゲージがほぼZEROのハイネです。


だって‼

だって、姫様、お外に連れ出そうとするし‼

真冬だよ!?

こちとら寝間着にカーディガンという軽装なのだ‼

姫様や拓実(今日も見事なダルマだった)のように完全防備ならまだしも、このまま出たりしたら一瞬で風邪と仲良しになるわっ‼

親友になれるわっ‼

下手すればデスる可能性さえあるわ・・・・。


んでもってそれをなんとか阻止したと思ったら

「アッ‼アレなんや!?」

って急に止まるしっ‼


猛スピードの車イスをピタッと止めたしっ‼


車イス

急には案外

止まれるぞ


ハイネ宙を浮きながら浮かんだ俳句(字余り)


しかし車イスは止まってもあたしは止まれなかったからね‼

反射神経遅いな自分‼と気付かされたからね‼

ぽーんとポーンとどこにも掴まることが出来ず車イスから放り出されたあたし。


この時、数分前の桂との会話を思い出してたね。

アレっ・・・アレのように‼

そう‼


「そーまとぅ‼」

「あ??」

「なんでもっ‼なんでもありません‼」


怖ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

思い出して叫んでみれば、姫様に睨まれた。


そして「なんや、この豆」みたいな顔してる。


おおぅ。

ここまではっきり顔に出されたら、さすがの"鈍しハイネ"の異名を持つあたしでもわかる。


ん?

あっそうそう、そーまとぅがね!

"どうやったら車イスから落ちるの!?"と。

確かに言った。


ああ、コレか。と。

こう落ちるんだな。と。


正確には飛んでるんだけど・・・・。

スローモーションのようだった。

やけに落ちるのが遅い。


「チビ子ーーーーー‼‼」


姫様の絶叫を聞きながら・・・チビ子と全力で絶叫されながらあたしは廊下に叩きつけられた。




わけではなかった。