少女と過保護ーズ!!続

ハイネside


「お菓子‼お菓子‼」

「おいおい、あんまハシャグんじゃねぇよ。落ちるぞ」

「どうやって!?」


車イスから落ちるってどうやって!?

あたしは今、病院内にあるコンビニへ爆進中だ。


「爆進中って。押してんのは俺だろうが」


この口喧しい男、桂と共に。

車イスで。

あたしは歩けるから大丈夫って言ったんだけど、何かあって傷が開きでもしたら大変だからと全力で止められた。

本当にもう大丈夫なんだけど・・・


「車イスが嫌なら俺が抱っこして連れていこうか」


なんて、ニッコリ笑って八雲さんが言い出すもんだから。

まだ点滴射ってるってのに・・・・。


「では、車イスで」

「えーーーーー」


てな訳で車イスなのだけど、押し手が桂なのは彼しか居なかったからである。


「あ?俺じゃあ不服だってか」

「不服だわ!女の子と見れば手を振り立ち止まり喋る‼いつになったらコンビニに着くっちゅーんじゃい‼」


徒歩5分もかからない所をかれこれ20分はかかっとるし‼

この階女の子多すぎじゃない!?

まぁ、話しかけてくるのは女の子の方で桂は付き合ってあげてるだけなんだけど。

認めたくはないけど優しいからね、桂は。

・・・・・・・認めないけどね‼


「どっちだ」


むーっと顔をしかめてれば、桂が前に回り込んであたしの顔を覗き込みニッターッと笑う。


「なんだ?ヤキモチか?」

「・・・・・・・・・・・」

「すみませんでした。行きます。真っ直ぐ行きますから、白目だけは止めてください」

「わかればよろしい」


あたしがヤキモチ妬くのは八雲さんの時だけだもんね。


「恐ろしい。もう夜は寝れない・・・」


そんなに!?

え‼??

あたしの白目そんなにヤバいの!?

幽霊も真っ青的な!?

八雲さんの前でだけは絶対にしないようにしよう‼


百年の恋さえも冷めるかもしれない。


「それがいい」

「はい」


って、あたし足以外は元気なんだから自分で車イス動かせば良かったんじゃない??

・・・・・・・ぐぅ。

己の馬鹿さ加減にちょっと泣きそうになった。


「なんだ、なんだ?何一人で落ち込んでんだ」

「うっちぇい」


??って顔してた桂だけど、また車イスを押し始める。


「さて、なにやら落ち込んでる姫のために今度こそ行きましょうか・・・・」

「ハイジ‼」


・・・・・・・なんか来た。

・・・・・・・懐かしい呼び名きた。


「あ?チビ子やと!?」

「チビ子!?」

「ブハッ‼」


なんか新しい呼び名が生まれてるんですけどーーーー‼

驚愕のまま、あたしは呼ばれた方を振り返った。