少女と過保護ーズ!!続

自分が付いていけば、もう真中達に手を出さないと言われたのだと。

でもそれは守られることなく二人は鉄パイプで殴られた。

飛び散る血にまた駆け寄ろうとした所で意識を失った。


「殴られたのか?」


まさかっと頭を触り、異常がないか確かめる。


「薬だと思う・・・。布?みたいなのを口にあてられたから」


殴られてないことに安心したが・・・・薬だと??

クソが。

そして目が覚めた時には、あの男の部屋だったと。

無表情で入ってきたあの男を見て、昔の出来事がまざまざと思い出され・・・・


「怖かった・・・・」


小さく小さく呟かれた本音に、俺はただ抱きしめてやることしか出来ない。


「ホイッスルが見つかって、盗られちゃって」


ハイネが首からホイッスルを引き出し、手でソッと握りしめる。

俺がハイネの誕生日にプレゼントした。


「踏んで壊そうとしたから・・・」


手でホイッスルを庇った。


「替えなんて幾らでもっっ」

「ないっ‼このホイッスルに替えなんてないっ‼これじゃなきゃダメなの‼」


叫ぼうとした俺に被せるように叫ばれる。


「だって、八雲さんがあたしのために買ってくれた初めての誕生日プレゼントだよ。あたしにとっては世界にたった1つしかない、大事な宝物なの‼」


目を吊り上げて怒ってくる。

俺のあげたものが大事だと。

なんて・・・・・・・・・・・・愛しい生き物なんだろう。


キス魔本領発揮。

頭に額に頬に鼻の頭にキスしていく。


「やく・・・・も・・・しゃ・・・・。ちょっ・・・ど・・・・んっ」


最後に唇。

チュッと音を立てて離れる。


「もぉっ‼」

「可愛いハイネが悪い」

「っっ可愛くないよ」

「ハイネが自分を可愛くないと言っても、俺には世界で一番可愛い」

「どぅふっっ」


照れた顔を見せたくないのか、俺の胸に嫌嫌するように顔を埋める。


顔見てぇな。


「でも、頼むから自分を大事にしてくれ」

「・・・ごめんなさい」


そして


「その時に不思議な夢を見たよ」


熱が出て気を失った時だと言う。


「夢?」

「うん。そこで姿は見えなかったけど、父と母を感じた」


泣きそうな顔で笑う。

もう2度と会うことは叶わない両親。


「そうか」

「んで、皆も居たの‼」

「皆?」

「竜希さんに麻也に桂に蓮くん‼」


お?

俺は?