少女と過保護ーズ!!続

「八雲さん‼」

「・・・ハ・・・ネ・・・」


我慢してた涙がポロポロと八雲さんの顔に落ちる。


良かった・・・

良かった‼


「あっ‼ダメですよ‼八雲さん、それ外しちゃあっ‼」


八雲さんが鬱陶しそうに酸素マスクに手にかけ外す。


「泣く・・・な。ハ・・・イネ・・・」

「これは嬉し泣きです」


泣き笑いをすれば、緩慢な動きではあるけど八雲さんがあたしの頬に手を伸ばし涙を拭ってくれる。


「八雲さん」


その手を取り頬を寄せる。

さっきよりも温かい。


「蓮‼コールだっ‼」


竜希さんが突然叫ぶ。

コール??


「ハ‼??コール??コールってあの、イッキイッキってや・・・・」

「なんでだっっ‼」


パァーンと麻也が、すっとんきょうなことを言った蓮くんの頭を叩いた。

えっ??

違うの??

八雲さんが目覚めての喜びのイッキ・・・


「違うから」

「ほぉうっっ‼??」


麻也、目が怖いっっ‼‼

やれやれと桂がベッドに近付いてきて、八雲さんの枕元にあったナースコールを押した。


あっ‼‼

それかっっ‼‼

蓮くん共々納得。

するとすぐにドッタンドッタンドッタンと、少々重たい足音が近付いてきて。

桂と麻也がヤバって顔をして八雲さんのベッドの更に奥の方へ行きしゃがんで隠れた。

どした??

その瞬間。


「高遠さん??どうされました・・・・」

「「んげっっ緑‼‼」」


呼び捨て‼??

やって来たのは昔から"黒豹"がお世話になっているという看護士長、大倉緑さんだった。


「「「・・・・・・・・」」」


緑さんと竜希さんと蓮くんが見つめあうこと数秒。

緑さんはあんぐり口を開けて目を見開いてる。


その大きな口は拳が入りそうだ・・・。


「お前らっ‼‼どぉっっから入ってきやがったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼??」


そうだった‼

病院中に響き渡る程の怒号。

あたしはおもわず守るように、すがるように八雲さんの頭を抱きしめた。



「おいおい。見ろよあの八雲のニヤケ顔。アレが目覚めたばっかの怪我人の顔か??」

「・・・やっくん・・・・」