少女と過保護ーズ!!続

その時の二人の心境を思うと心が痛い。

きっと二人とも伯母を信じて好きだったに違いない。

それがいきなり訳もわからないまま、伯母の自分勝手な怒りを・・・呪いを受けた。

どれだけ悲しかったことだろう・・・。


「二人の顔を思い出しては貴女に辛くあたった……」

「……」

「それからは1度もあの子達には会っていないわ。優が・・・会いたいと泣き叫ぶ時もあったけど・・・許さなかった」


大人になり、自分で母の居場所を突き止めた優さんはどこかで、母を見てた・・・・??

叶わぬ恋だと、会えないまま・・・。

そして・・・優さんは母を喪った。

そんな行き場のない想いが今回のことを引き起こしたと。


あたしをーーーーーーーーー身代わりに。


「申し訳ありませんでした‼‼」


ガタンっと音がして伯母が白いタイルの床に土下座していた。


・・・・・・・・・・・。


「ごめんなさい‼今回のことも、昔のことも全部・・・・全部私の責任です‼」


あたしはただそれを見る。

何も思わなかった。

伯母が土下座してるのに何も。


「ハイネ」

「竜希さん」


ボーッと呼ばれた方を見た。


どうしてだろう。

竜希さんの顔が見えない。


「自分の今想ってることをありのまま伝えろ。俺が居る。大丈夫だ」


ありのままの気持ち・・・・・・そんなのっ


「立って下さい。そんなことをされても許せないものは許せない‼」


一番汚い醜い気持ちが口から出た。


「・・・・ハイネ」


伯母があたしを呼ぶ。

あの頃呼んでくれなかった名を‼


「今更・・・っっ」


呼ばないで‼

そう言いたかった。

でも口を開けば泣いてしまう。

言わなくてもいいことまで言って、きっとここに居る二人を傷付けてしまう。


「今日は帰ってくれ」


竜希さんがあたしを抱きしめながら言う。


「コイツも色々ありすぎて、ようやく目覚めたばかりで心の整理がつかないんだろう」

「わかりました」


伯母さんの立つ気配。

でもあたしはそっちを見れなくて。


「優をどうするかは、あなたに任せます。・・・また来るわね。失礼します」


ガラッと扉が開く。


「チビネ‼」

「チビ助」

「ハイネ‼」

「ハイネちゃん」


皆が一斉に入ってくる。


「ママ‼何‼??なんの話をしたの‼??」

「帰るわよ、美優」

「え‼??なんで‼??お兄ちゃんのことは‼??あたしの・・・・」

「帰るのっっ‼‼いらっしゃい‼‼」

「やー‼‼まだ話がっっ竜希に話がっっ竜希ーーーー‼」


美優のうるさい声が聞こえなくなっても、あたしは顔を上げられず心配してくれてる皆さえ見れなかった。