少女と過保護ーズ!!続

「ちょっと‼‼何竜希と手なんか繋いでんのよ‼離しなさいよ‼ママ‼竜希が残るならあたしも残っていいよね‼??」


どんな理屈??

必死に美優が伯母さんに食いつくも。



「あんたが居たら話にならないの。出てなさい」

「ママ‼」

「さっ、ちょっとの間、出てましょう」


凛さんが美優の背中を押して病室を出ようとするも、激しく抵抗する。


「嫌よっ‼何あんた‼??離し・・・・」

「あ"??」

「ひぃっっ‼」

「凛さんよー。殺気が駄々漏れてんぜー」


桂がニヨニヨ笑いながら言う。

美優の怯えた姿が楽しいらしい。

ドSだ。


「否定はしねぇ」

「頭の中を読むなっ‼」

「あらやだ!昔の癖が」


てへっ、なんて笑う凛さん。

殺気は凄まじく怖かったけど、やっぱり可愛いな凛さんっっ。


てへっがここまで似合うのは凛さんと桐子と蓮くんくらいだろう‼


「俺!?」


うんうん。


「りゅ・・・竜希・・・」


諦めきれず竜希さんに手を伸ばす美優。

でも竜希さんはそれには目もくれず、あたしの手を握ったままベッドに腰かけて話を聞く体勢に入ってる。


「竜希ーーーー」

「チッ‼」

「はーーーーー」


最後の懇願も聞き届けられず、美優は凛さんに連れられ病室を出ていく。

最後まで名を呼ばれた竜希さんは不機嫌に舌打ちし、伯母さんは片手で顔を隠しデッカイため息をついた。

竜希さんが女の子のことでここまで不機嫌になるのは珍しいな。

でもそれに慣れた皆は竜希さんをほっぽって、あたしに近づくと頭やら頬を撫で回してきた。


そして


「「「負けんな」」」


そう言って拳を付き出してくる。


過去に。

伯母さんに。

だからあたしは頷いて蓮くん、桂、麻也の拳に自分の拳を当てる。


ゴッッ!ゴッッ!ゴッッ!


「うん。負けない。大丈夫、もうわかってるから」


伝わるように笑みを浮かべて。


大丈夫。

もうわかってるよ。

皆がどんな時でも側に居てくれること。

大切に想ってくれてること。


そんな皆にあたしは"今"答えるべきだ。

過去を越えて。

あたしの答えに、皆も頷いて病室を出ていく。

ハゲさんもゴブさんも出て行く時、頭を撫でてくれた。

桐子は最後まで渋ってたけど、あたしのお腹にもう一度抱きついてきて出て行った。


「良い子だ」

「うへへへへへー」


竜希さんに褒められる。

あたしの気持ちは伝わったらしい。

良かった。

でも

少し疲れたあたしは竜希さんの肩に頭を預けもたれ掛かる。

何も言わずそのままでいてくれる竜希さん。



「あなたは颯に良く似てるわーーーーーーーーー」