少女と過保護ーズ!!続

皆も・・・そう思ってくれてた・・・の??


嬉しくて・・・でもそこに八雲さんの声がないのが寂しくて、隣で眠る八雲さんを見ると笑ってくれてるみたいに見えた。



「ハイネちゃん」

「泣くんじゃねぇよ」

「うぇ??」


桐子がフワッと笑って手をとってくれる。

そして竜希さんが大きな掌で、いつの間にか零れた涙を拭ってくれる。


泣いていたらしい。

暖かな掌に自然と笑みが浮かぶ。

泣き笑いできっとブッサイクな笑顔だと思う。


でも皆が優しく笑ってくれてるから、まぁ良いか。



「うへへへへへー」

「お?なんだ、なんだ」

「何が運命よっっ‼あたしは信じない‼あたしが姫の方が正しい運命よっっ‼」



美優・・・。



「しつけぇな、もう諦めろ。あんたじゃねぇ。俺らは」



"高遠ハイネ"が良いんだーー。


そう言って竜希さんの切れ長の鋭い瞳が真っ直ぐ美優を射抜く。



「嫌よっっ嫌‼姫はあたしなのっっ‼」



何度めかの完全な拒絶にもう言えることがなくなったのか、後はただ嫌嫌と繰り返すだけの美優。



「・・・・・竜希」



名を呼んで竜希さんに手を伸ばすけど、あたしの側を離れない竜希さんがその手を取ることはない。

それどころか。


「名を呼ぶな」

「っっ‼‼」


冷たい声にそう言われ、憎悪の眼差しがあたしに向けられる。



「あんたさえ‼あんたさえいなきゃっっ‼‼」



・・・久しぶりに聞いたな、それ。

昔はもう麻痺してたから何も思わなかったけど。

今は・・・。

あたしは皆を見る。

皆に出逢えてたくさんたくさん甘やかされた。

いつも皆が側に居てくれて"ここ"にいて良いんだと教え続けてくれた。


だから、今はその言葉は堪える。


痛い・・・。



「このっっ‼‼」

『オイ‼‼』

「もう止めなさい美優。みっともない」



続けて言葉を吐き出そうとした美優を蓮くんともう1人が止める。



「ママ‼??」

「・・・・っっ」


ドアが開いて伯母さんと凛さんが入ってきた。

自分に言われたことじゃないとはいえ、厳しい声に条件反射で身体が固まる。


・・・・も。


「ママ‼」

「っっ‼??」



突然、伯母さんがあたしに頭を下げてきた。