少女と過保護ーズ!!続

「今のどこにお前の謝るとこがあった?」

「バカなことしようとしてんじゃねぇよ‼」

「目覚めたばっかりで、足の傷が開くだろうが」

「でも・・・」


竜希さんだけじゃなく、蓮くんと桂からも止められる。

でも美優の怪我はあたしのせいで。

しかも相手が美優だから、ここできっちりしとかないと後で何を要求されるか・・・・。


「だいたい」


麻也がくるくるの大きな茶色の瞳を凶悪なまでに吊り上げて美優を睨む。


「あんたが兄貴にハイネの居場所を教えなきゃ、こんなことにはならなかったっっ‼‼自業自得だろーが‼‼」

「ハァ‼??あたしは久しぶりにアレを見たから、懐かしくて従姉妹同士で会おうと兄に電話しただけだし」


後のことは知らないし、何も聞いてない。

お兄ちゃんにも断られたし‼‼

強気な笑みで麻也を見て言う美優。


それこそ嘘だ。

あたしに会いたい??

あの日、あたしがあの家から出る日・・・


『やぁーっと出ていってくれるの。その辛気くさい顔を毎日見なくてすむと思うと清々するわ』

『ずーっと不愉快だったのよ。家族でもないアンタがこの家に居るのがっっ‼』


そう言われていたのに。

散々目障りと言われてきたのに。

ギッと、あたしはここで初めて美優を睨む。


苦しい。

お腹ではなく・・・心が。


「何その顔、あたしはね、また一緒に暮らしても良いと思ってんのよ??」

「っっ‼??」


・・・・何を・・・言って・・・・

あたしの全身から血の気が引く。

あそこに戻る・・・??

またあの日々に・・・・??


「ハイネちゃん‼‼」

「ざっけんなっっ‼‼」

「んぐっ‼??」


蓮くんがあたしの頭を自分の方へ引き寄せ、ギュッと抱きしめてくる。


「本当に・・・最低」

「おおおお・・・」


桐子が美優を感情のない瞳で見つめポツリと呟き、あたしのお腹にギュウウッと抱きつく。


「ハイネは渡さない」


今度はンギュウウウウウウー‼‼と桐子の反対から麻也がお腹に抱きついてくる。


出るっ‼‼

出るっっ‼‼

2日間何も食べてないから何も出ないけど、きっとなんか出るっっ‼‼

何気に可愛子ちゃんズ力が強い・のだ・・っっ。


苦しい・・・・ぞ。


「何よ‼??アンタ達には関係・・・・っっ」