少女と過保護ーズ!!続

「な・・・にが、お久しぶりです。よ・・・あんたっっ‼」



伯母さんの第一声はソレだった。


それも鬼のような形相で。


ああ。

あたしはまだ憎まれてる・・・


ガッ‼


‼??


突然の大きな音にびっくりして、皆がそっちの方を見た。


り・・・



「凛さん・・・??」


伯母さんの言葉を遮ったのは凛さんだった。

ガッと、突然ガッと凛さんが優雅に立ち上がり伯母さんに向かっていく。

綺麗な笑顔で。


「本当にお久しぶりですね、芹原さん。私を覚えてらっしゃいますか?一度お会いしております。ハイネの現母親。伊藤凛です」

「え?あ・・・ああ・・・あの時の」


凛さん。

年で考えたら、姉なのに。

迷いなく母親だと言ってくれた。


嬉しい。

そう思っていたら凛さんが一瞬こっちを見て、ウィンクしてくれるから、あたしも笑う。

けれどすぐに視線を伯母に戻した。

微笑んでるんだけど・・・目が笑ってないし・・・殺気が。

凛さんから殺気が立ち込めて、病室の空気が一気に張りつめる。


慣れた"黒豹"メンバーは平気な顔してるけど。

その殺気に伯母さんと美優は怯み後ずさるも、すぐにあたしへの怒りからかあたしを一瞬見て、無言で凛さんに視線を返した。


バチバチバチーーーーーーーーーーーーーッッ‼


と二人の間で火花が散る。


お・・・おおぅ。

ちょっと、こっちは置いとこう・・・。


あたしはあの中には入れない。

無理だ。

今入ったら確実に黒こげになる。


うん。

一人納得して、今度は噛みついてきそうなほど睨んでくる美優を見る。

そういえば・・・


『あたしはいつか"姫"になるのよ‼』


そう言っていたのを思い出す。

最初は"姫"ってなんだ??って疑問に思ってたけど、今ならわかる。

美優は暴走族の"姫"になりたかったんだ。

そのために外見を磨いていたのは知っている。


それがなんの因果か、あたしが"姫"になった。


"チビ"姫だけど。

嫌ってたあたしが"姫"になってたもんだから、更にあたしのことが嫌いになったんだろうな。


それはまぁ仕方がない。

渡せと言われても"黒豹"の"姫"の座は誰にも渡せない。


んだけど・・・なんで美優も怪我してんの?


手や足に巻かれた包帯。


一体・・・??



「あんたのせいよっっ‼」