少女と過保護ーズ!!続

桂の声に、女二人が凄い形相で振り返る。

よく似てる二人だった。

親子で間違いないだろう。

性格のキツさ、悪さが顔に出てるそっくりな親子。

チビネには全く似てねぇな。


まっ、そらそーだ。

チビネは顔も性格も可愛いからな‼

ちょっとお馬鹿で間抜けなとことか‼

大きな猫瞳とか‼

はぶててもアイスを買ったら機嫌が直るとことか‼

可愛いすぎだからな‼


だから、コイツらとは全然違う。

最初は俺らを見て、怯んだ様子の母親だったがすぐに睨み付けて叫んできた。


「うっうるさいっ‼あたしはアレに話があるのよ‼アレを今すぐ呼びなさい‼アレのせいでっっ」


キンキンと甲高い声が、勘に触る。

娘の方は何も言わず竜ちゃんを見てる。

その娘もチビネほどではないが包帯をあちこちに巻いていた。


そういやぁ"死桜"の姫にやられたんだったっけな?

しかし・・・・


ブチッ‼

可愛いうちの妹を何、アレアレと物のように呼んでんだ。

不意に八雲の言葉を思い出す。



「一年以上、名を呼んでもらえなかったらしい」


こういうことか・・・。



『チビネ』

『????』

『俺は今日からお前をこう呼ぶぞ‼』

『"あたし"を・・・・??うん‼』


覚えてるよ。

あの時の笑顔。

俺達と出逢うずっと前、こんな悪意の中に居たのか・・・チビネ。

心が痛む。

これを聞いてる今も過去を思い出して悲しんでるんじゃ・・・・。


早くコイツらを帰してチビネの元へ。

だがそんなことを考えてる間に、反撃に出た人物が居た。


「ハイネちゃんのことをアレアレ言わないでっっ‼」