少女と過保護ーズ!!続

そんな愛しくも可愛い妹のために、何かしたくて俺は桐子ちゃんを連れてきた。

もちろんチビネの大好きなアイスも忘れてはいない。

真冬にアイス‼??と思うが、チビネの大好物だ。

桂も珍しくマトモな物、シュークリームやプリンなんかを買っていた。

こいつも口には出さないがチビネを喜ばしたいんだろうな。

つい微笑ましく思うも・・・・竜ちゃんがな。

竜ちゃんがわからねぇ。

何故にオデン??

いや、そりゃあ美味いけどよ。

冬にオデンは定番だけどよ。

チビネは特別好きでもなかった気がするが??


玉子にハンペンにちくわに大根。

熱々の‼

熱々のをくれ‼

と店員に熱く語っていたから、今でもオデンは熱々だ。

モクモク上がる湯気が熱いのか、「あちっ‼あちっ‼」と叫んでるのがたまに聞こえてくる。


「ケケケッッ‼」


俺が見てるのに気付いた竜ちゃんが、ニターッと笑う。

悪魔だ。

悪魔がいる。

嫌な予感しかしない。

あれは何か企んでる笑みだ。

ジリジリ後ずさる俺。

そんな俺らの耳に届いてきた声があった。


「あたしはアレの伯母よ‼アレに会う権力があるわっ‼」


病院中に響いてんじゃねぇかってくらいデカい声。

耳障りなその声にここに居る全員が顔をしかめる。

・・・・伯母??

その単語はつい最近聞いたような・・・。

・・・・まさかチビネの??


「退きなさいって言ってんでしょ!?」


次は若い女の声。

俺は聞いたことがないが、竜ちゃんと桂が更に顔をしかめてる。

整った顔もそこまでしかめるとブサイクだな。

ということはやっぱりチビネの・・・・。


「あんたたちっっ‼このっっっ人間のクズ共がっっ‼」

「本当っっ‼‼社会のゴミ‼」


あ"・・・・??


チビネの病室に近付くにつれ、声はまだ大きくなり、真中と田中が扉の前に立ち、女二人と言い争ってるのが見えた。


俺らは歩く。

まぁ・・・言われ慣れた言葉だ。

だが、そんなことをチビネが聞いたら気に病む。

黙れ・・・と言おうとすれば、桂に肩を掴まれ止められた。


その分、桂が前に出る。


「キーキー、キーキー、喧しい。ここを何処だと思ってんだ。人のことをクズとか見下す前に、あんたが常識を学べや」


良く言った‼桂‼

少し気が晴れた。

ダラダラ喋ってるけど桂の目が、声が怒りを帯びてるのがわかる。

その怒りに桐子ちゃんがキュッと俺の服の裾を握る。

ああ。

悪いな。

怖いよな。

けど大丈夫だ。

安心させるために、俺はポンポンと桐子ちゃんの手を叩く。


桂が怒ってんのは、アイツらにーーだ。

俺も怒りそのままにチビネの・・・を見た。