少女と過保護ーズ!!続

ああ・・・。

聞いたことがあると思ったこの耳障りな声は・・・あの女か。

忌々しい顔を思い出し、扉に視線を飛ばす。

この病室は今、関係者以外立ち入り禁止にしてある。

が、確かにあの女が言うように、あの女はハイネの関係者だ。

一年以上前に縁を切ったとはいえ"血"の繋がりは切れない。


「大丈夫。大丈夫だよ、ハイネ。だからホラ休んで」

「麻也・・・・」


不安そうなハイネに麻也が優しく声をかけて、休むことを促す。

そしてあたしを見て、険しい表情で頷く。

さっきの会話で誰が来たかのか、麻也もわかったのだ。


ハイネの過去を聞いたと言っていたから。


「そうよ。ハイネ。大丈夫。あたし達がいるから」


いざとなったらあたしが・・・・・・・

麻也と二人でハイネを漸く寝かしつける。


「退きなさいって言ってんでしょ!?」


あの女とは違う声。

あの時居たもう一人のハイネの従妹だろうか。

キツい・・・似ていない従妹だと思った。


「絶対に退かない」

「帰れ・・・・下さい」


真中と田中の声ね。

門番よろしくとばかりに扉の前に立ってたらしい。


強い意志のこもった良い声だ。

これならあの二人は辿り着けないだろう。


「あんたたちっっ‼このっっっ人間のクズ共がっっ‼」

「本当っっ‼‼社会のゴミ‼」


・・・・・・・・・・・。


「・・・っっ」



麻也が歯を食い縛る。


ガバッ‼‼


ほぉう‼??


せっかく寝かしつけたハイネが、物凄い速さで起き上がった‼


ちょっとびっくりしたわ‼


「ハイネ‼」

「放して麻也‼ハゲさんがっっゴブさんがっっ‼」