少女と過保護ーズ!!続

「やっくん・・・」

「八雲さん・・・」


ハイネが目覚めたことでの喜びの再会や懺悔の時間も終わり、今病室に居るのはあたしとハイネと麻也と八雲。


海斗も健も花音も残ろうとするから、蹴り飛ばして仕事に行かせた。


仕事終わらせて、すぐ戻ってくるからぁぁぁぁぁ‼

と吠えてたけど。


うるさいからしばらく帰ってこなくていいわ。


"黒豹"2代目達はハイネが今食べたいものを当てろってゲームでコンビニに行ってる。


ただハイネのために何かしたいらしい。


可愛い奴等だ。


麻也は八雲が心配だからと残ってた。


その八雲は未だに眠り続けてる。


大分無茶したと聞く。


猛スピードのバイクで転び、走るバイクから飛び、ナイフを素手で鷲掴みにし、崩壊する教会から脱出したとか。


全く・・・・。


あの八雲がそれほどまでに冷静ではなかったということ。


出血多量で危なかったらしい。


今は安定していて後は目覚めるのを待つだけだ。

だから


「大丈夫よ。コレがあんた達を置いて死ぬと思う?」


三途の川を渡ってようと二人が呼んだらすぐに引き返してくるわ。


飼い主の目覚めを待つ子犬のように、八雲の傍らに座る二人の頭をそう言って撫でれば、二人は同時に首を横に振る。


そうよね。

八雲の愛情はこの子達が一番感じてるからわかるわよね。



「まだ疲れがとれてないのよ。自然に起きるわ。さっハイネはベッドに戻りなさい」


「・・・ハイ」


シュンとしたまま点滴を持って立ち上がるハイネ。


足を引きずりながら歩く姿が痛々しい。


やっぱりハイネは全ての人を赦した。


そして一人一人に謝った。


"自分のせいで怪我をさせてご免なさい"と。


今も八雲のことで、きっと自分を責めてる。



そんなハイネをあたしと同じような目で見てる麻也の肩を叩く。


すると今度はあたしを見て弱々しく笑う麻也。


こっちはこっちで、ハイネが赦したとしても"守れなかった"という後悔は消えない。


当分は仕方ないとはいえ、本当・・・・。

あたしの大事な子達を・・・。


殺気が再び噴出しそうになるのを堪えていれば。



「ちょっ!待て・・・・下さい‼」

「これ以上進むんじゃねぇよ‼」

「退きなさい‼アレがここに居るのはわかってんのよ‼」

「総長の許可なく会わせることは出来・・・」

「うるさいっっ‼」


突然廊下が騒がしくなり、誰かがこっちに向かって来てるのはわかった。

ハイネの寝るのを手伝っていて、その煩さにおもわず顔をしかめる。


「ハイネ??」

「・・・・ハイネ??」


ハイネが固まって動かなくなってしまった。


まさか・・・




「あたしはアレの伯母よ‼アレに会う権利があるわっ‼」