少女と過保護ーズ!!続

艶やかな漆黒の髪はオールバック、鋭く切れ上がった漆黒の瞳。


いつも不機嫌気に歪められた唇に、噛むようにくわえられた煙草。


上等なブランドスーツをなんなく着こなすしなやかな身体に長い脚。



憧れと恐怖の対象、工藤組の若頭。




「久しいな色餓鬼、息災か?」


「は・・・っっがっっ!?」




返事をする前に殴られた。


あまりに重い一撃に、さっきの奴みたいに吹っ飛びそうになるのをなんとか堪えて立ち、雪代さんを睨む。




『"姫"を拐われるなんざ、"黒豹"の名を汚しやがって、殺すぞ』




感情も何も入らない声で言われる。


だからこその本気を感じとり、怯みそうになるも。




「桂‼何すんだっ雪代さ・・・・」


『誰がテメェに喋って良いっつった』


「うぉ!?」




我らが総長はいつも通り。


雪代さんに突っかかっていこうとするも、俺に放った拳で、そのまま竜希を殴りにかかる雪代さん。



でもそこはさすが総長!避けた。



・・・・・・・が。




すぐに反対の左の拳が放たれ。




バキィッッ‼‼‼‼




「・・・・っっぐぁっっ」


「竜希‼‼」


『頭が高ぇ、ひれ伏せ』


「「どぅあっっ!?」」




竜希も殴られる。



んで、二人とも足を払われ・・・というか容赦なく蹴り払われその場に転んだ。



そんな俺らを冷めた、どこまでも冷めた漆黒の瞳が見下す。



『アレはどうした?』




アレとは・・・・、チビ助のことである。




『今病院に連れていきました』




俺らは立つことは許されてないので、その場に胡座をかいて座る。




「「ぺっっ!」」




口の中に溜まった血を吐き出せす。



っつ、痛ぇな。


たくさん殴られてきたが、一番痛ぇ。


ここに八雲と麻也が居なくて良かった。


八雲などあの状態でこのパンチをくらえば死んでもおかしくない。



ギリギリだったな。