少女と過保護ーズ!!続

カツン・・・。




「桂。バイクはどうだ?」




竜ちゃんがグルグル巻きにされた志門を引き摺ってきた。


その横には見たことない男が。



「ああ。さすが八雲だな。極力傷がつかないように・・・壊れないようにしてくれてんわ」




あの極限の状態でほんと、アイツは・・・。




「んで?ソイツは誰だ?」




竜ちゃんの隣に居る奴を睨む。



"黒豹"ではない。



"邪魅"か、今回加担した他の族の奴らか。



なんで、テメェはうちの総長の隣に居る?



全ての奴を地べたに沈めたと思ったが、まだ残ってやがったか。



ユラリとバイクを起こしながら立ち上がる。




カツン・・・。




「コイツか?コイツは"邪魅"なんだが、見込みのある奴・・・」




カツン・・・。




「見込みがある?ふざけんなよ・・・」


「・・・俺はっ」




ソイツはチビ助を拐った奴の仲間だぞ?


あんな姿にした奴らだぞ?





カツン・・・。




痛ましい姿、泣き出しそうな顔が浮かぶ。




カツン・・・。




ザワザワと胸の内がざわめく。




「俺がやってやるよ」


「待て‼桂、コイツはチビの心配を・・・・」







カツン‼‼






『甘ったれたこと言ってんじゃねぇぞ。クソ2代目が』




しまった‼


そう思った時には遅かった。




ガッ‼‼




重く鈍い音がして、"邪魅"の男が吹っ飛んだ。




「おいっ‼??」


「竜希っ‼‼」




そっちに気をとられた竜希にも拳が。


俺はなんとか、その重い拳を受け止めた。




『ほぅ』


「お久しぶりです。雪代(ゆきしろ)さん」




拳を放し、深々とその人へ頭を下げる。









"黒豹"初代副総長"工藤雪代"その人に・・・。