少女と過保護ーズ!!続

桂にバイクの鍵を握らされて、八雲さんに渡したまでは良かったんだけど、エンジンをかけていざ脱出って時に、目の前に柱が落ちてきた時にはさすがにもうダメかと思った。


でも八雲さんがスピンターンで避けて、後はもう一直線に走った。


その間に降りかかる全てのものから八雲さんは身を呈して守ってくれた。


そして麻也や蓮くんがやったように壁をぶち破り外へ。



で、次に意識を取り戻した時には皆の腕の中にいた。




「・・・・志門は??」


「ふん捕まえて縄でぐるぐる巻きにしてんよ」


「さすが」


「当たり前だろーが」




コチンと拳をぶつけ合う竜希さんと八雲さん。


そうか、八雲さんの言ってたアイツは竜希さんだったんだね。


仲の良い二人を見れて、安堵する



あたしのせいだから。


皆の元に八雲さんを帰せて本当に良かった。


少しはあたしも役に立ったかな。



「ハイネ。ハイネ、大丈夫・・・??」




ああ。麻也。




「ごめんね。たくさん心配かけて。大丈夫だよ。お兄ちゃん」




今にも泣きそうな麻也に笑いかける。



ん??


そんな麻也の後ろ、はるか後方に



女の子・・・・??


女の子がいた。



え?マジで?

なんでこんなとこに!?




「ねぇ、麻・・・」


「車来た‼」


「んで、ポリもこっちに向かってる!!ずらかるぞ!!」



桂の叫びに皆が反応して動き出す。



「用意出来た奴から行け‼」


「けが人、バイクに乗れない奴らも連れて帰ってやれよ‼」


「「「「了解‼‼」」」」



慌ただしくなって言葉を飲み込めば、竜希さんに抱き上げられた。



「あたしは大丈夫‼だから」


「俺は大丈夫だ。だから」


「「八雲さん。ハイネ。を先に」」




八雲さんとハモる。



「どっちも同時に連れていくわ。だから、自分の心配をしろ。このバカっプルが」



竜希さんの言葉に皆が笑う。



バカっプルってっ


安心した途端、意識が遠退く。


ああ、でもこれだけは・・・・。




「竜・・・・希さん・・・・」


「ん?どした?」




柔らかく目を細めて聞いてくれる竜希さん。



「女・・・の・・・子が・・・」


「チビ??」




女の子がいるよ。 


悲しそうに、寂しそうに竜希さんを見てる。


どうしたのか・・・・話しかけてあげてー。



言いたいことの半分も言えず、あたしは意識を失った。