少女と過保護ーズ!!続

「竜くん‼俺も‼俺も‼」


「俺もチビネを抱きしめてぇ‼」


「おーおー‼まとめて来いやー‼」


「え"!?」


「俺らもー‼‼」


「おー‼」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」



あの時、竜希さんと一緒にいた麻也って子を皮切りに大勢の男達が二人に群がり、女の子が女の子らしくない悲鳴を上げてた。


女の子に優しく触れる人達。


それを女の子ごと抱きしめる竜希さん。



「「「無事で良かった‼」」」」


「うん!皆、助けに来てくれてありがとう」


「チビ姫を助けるのは当たり前だ‼」


「俺ら家族だろ‼」


「うん‼うん‼」



女の子が涙いっぱい溜めながら笑う。



「て、馬鹿どもっっ‼チビ助と八雲を早く病院にっつってんだろうが‼」



ハッ‼??×100



「何が、ハッ‼??だ!早くせいっっ‼」


「「「へいっっ‼」」」



1人の男が叫んだとたん、蜘蛛の子を散らしたかのように、男達が一斉に動き出す。



それを見てニコニコ微笑んでる"黒豹"の姫。


ボロボロなのに、その姿はとても綺麗だった。


そしてそんな姫を暖かく見守る竜希さん。



これが"黒豹"



暴走族らしからぬ暴走族。



本当だ。


暴走族というよりはまるで・・・



「家族みたいだよな」


「っっお前」




突然、1人の男が話しかけてきた。


この男にも見覚えがある。


"邪魅"にいたーーーーー




「どうして立ってる?」




睨みながら聞く。


他の連中は起き上がれないほどだというのに。




「許された」


「許されたーーー??」




まさか・・・



「"黒豹"総長に」




竜希さんに??


男はそれ以上語ることはなかった。


ただ並んで"家族"を見てた。



良いなぁ・・・。


あたしも・・・竜希さんにあんな風に・・・・



竜希さんが姫に見せる優しさに甘さに焦がれる。



ああ、そうか。


これが恋かーーーーー。



気付いたときには失恋決定の。


だって竜希さんの目にはたった1人しか映ってない。


どうすることも出来ない胸の痛みとともに、"紅蓮姫"のあたしは、他人のあたしは中に入ることも出来ずにただ立ってた。