少女と過保護ーズ!!続

「なんでだよっ!?"姫"が大事じゃねぇのかよ‼」


「大事に決まってんだろーが。じゃなきゃ、ここまでするか。・・・が一旦外に出たのにまた中に戻ると決めたのはアイツの意志だ」



ヤレヤレというように肩を竦めて笑う。


その表情、動作1つにも深い愛情を感じる。



「でも・・・なんで危ない場所に自分から・・・」


「愛しい男が中に居るからだ」




愛しい男・・・?

アイツか・・・?




「そんなっ死ぬかもしれねぇんだぞ!?」


「"黒豹"の姫を舐めんじゃねぇよ。アイツはやると言ったらやる。必ず」




黒豹が教会を見る。




「そんな姫・・・」




姫ってのは、か弱くて守られる存在じゃないのか・・・?


少なくとも俺はそんな姫しか会ったことがないし、守ってきた。



「居ねぇと思ったか?居るんだよ。守られるよりも守りたいんだと。"黒豹"を"家族"を」




すげぇだろ?なんて笑う黒豹。


その表情は誇りに満ちて、銀色を帯びた切れ長の瞳が柔らかく細まる。



・・・・・・・・・・・なんて良いチームなんだろう。


俺もこんなチームに・・・こんな暖かい総長の下に、仲間を大事に思う姫に付きたかったな。




ズズンッッ‼‼



「おい」


「‼??」


「お前は動けるな?」


「ハッハイ‼」


「移動するぞ、もう崩れる」




"黒豹"総長は志門とツレを軽々と両肩に担いで走り出す。



それに俺も続いた・・・その時。



教会がとうとう崩れた。



爆風と砂ぼこり、小石に、木の破片、色々なものが身体に当たって傷付ける。




「くぅっ・・・・‼」




「チビ……八雲……」




凄い音のせいで、祈るように呟かれた声が俺に届くことはなかった。






女の子は・・・・‼??