少女と過保護ーズ!!続

"黒豹"総長だと聞いている。



薄い月光を背に、ゆったりと歩く姿は優雅な獣のよう。



歩いてるだけなのに気圧され、圧倒される。



鋭い牙を喉元に突きつけられてるような・・・。



・・・ゴクン。



おもわず、唾を飲み込めばやけにその音が響いた。



ツレも同じみたいで。




「ソイツは"黒豹"の獲物だ。渡せ」


「・・・あ"あ"!?何言っ・・・」


「渡せ」


「なっ・・・うぐぅっ‼」




全く何が起こってるのかわからなかった。



一瞬でツレが倒れた。




「お前は?」


「・・・あ!?」


「ソイツを渡すのか、渡さねぇのか?」




月の光を浴びて銀色に光る黒い目が俺に向けられる。


渡すのか?渡さねぇのか?


んなの。




「持っていけよ」


「へぇ・・・。いいのか?」




意外だというように片眉を上げる黒豹。


男の俺が見ても、野性的でカッコいい。



「俺は最初から女の子を拐うだなんて反対だった」



だけど総長には逆らえなくて・・・。


止めなきゃならなかったんだ。

なんとしても。


さっき、女の子を見て死ぬほど後悔した。




「だけど‼渡すには条件がある‼」


「あ?」


「女の子が、俺らが拐った、あんたらの"姫"がまだ中に居るんだよ‼助けてやってくれ‼」




叫ぶ俺から視線を外し、教会を見る黒豹。










「それは出来ねぇな」