少女と過保護ーズ!!続

・・・・・・えーー!?




ナイフがポーンと宙を舞った。




って‼


おもわず、ナイフの行方を目で追ってたら、八雲さんの身体がグラッと傾く。




「八雲さん‼」




あたしは慌ててその身体を支えて、志門の上からひっぺがした。




「八雲!?八雲さん‼」




身体が冷たい‼


血が流れすぎてるんだ‼




「早くっ早く病院っ‼救急・・・救急車!誰かっ‼」


「ハイネ。大丈夫だ。落ち着け」


「八雲さん‼」


「んな顔するな。殺してねぇよ」


「わかってる。・・・ナイフ飛んでった」




そう、志門の顔にナイフが突き立てられるその瞬間、八雲さんはナイフを後ろにすっぽ抜けさせ、顔面に拳をめり込ませただけだった。


でも手加減なしの拳は鼻の骨や歯を折り、志門は顔面血だらけの状態で意識を手放している。




「俺が・・・恐いか?」




突然そんなこと聞いてくる。



そんなのっ‼



「恐くない‼」




人を殺そうとした自分を恐くないかと。


あたしのためにしてくれたことの何が恐いというのか‼




「恐くない‼」




もう一度、八雲さんの目をしっかり見て言えば、あたしの胸に頭を預け穏やかに笑う。




「殺してもよかったんだ。本当に・・・でも」


「でも・・・?」


「お前の幸せが俺なら、この選択は間違いなくお前を不幸にする」




俺の幸せはお前が隣で笑っててくれることだしな。


離れられない。


そう言う八雲さん。


そんな風に思っててくれてたんだ。



もうダメだった。



涙腺決壊だった。




「そ"れ"な"ら"・・・あ"だじも"・・・」




あたしも同じだと言いたいのに‼




「幸せになるんだもんな。俺達は」




な?と幼い子供のように屈託なく笑うもんだから。



うん‼




「うん・・・・‼」




首がとれそうな程の勢いで頷いた。