少女と過保護ーズ!!続

ハイネside




貴方に釣り合うようになりたかった。



綺麗で優しい貴方の隣に胸を張って立てるように。



容姿は無理だけど心だけは綺麗で。



そう思って頑張ってきた。



でもあたしの心は綺麗にはなれなかった。



真っ黒だった。


こんなことになって、従兄が憎くて、皆を傷付けるコイツが赦せなくてなんの躊躇いもなく志門にナイフを突きつけた。


返答によっては刺すつもりでいた。


間違いなく刺せた。


皆にもう2度と近付けさせないために、傷付けさせないために。



でも。




「お前は闇に染まるな」




ごめんなさい。


もう染まってるんだよ、八雲さん。


あたしは貴方が思ってる純粋で可愛い存在なんかじゃ・・・ない。



なれなかった・・・・。




「可愛いハイネ」




違う。

違うんだよ、八雲さん。


あたしはただ好かれたくて良い子を演じてただけ・・・




「俺の幸せもお前だよ。ハイネ」




・・・・・・・



どうして・・・どうして貴方は・・・‼


こんなにボロボロになってまで、血を流してまで、あたしを救ってくれるんだろう・・・。


あの時も今も。



貴方を守れないあたしに、皆に迷惑をかけるあたしにそんな価値はないのに。


それでも八雲さんの言葉は嬉しくて・・・悔しくて、溢れてしまった涙を八雲さんの舌が掬う。


いつもと同じ優しい眼差しがあたしに向けられる。



でもそれはすぐに険しくなり・・・志門に向かう。



ダメだっ‼


八雲さんが人を殺すなんてっっ‼


優しい貴方が、これからたくさんの幸せが待ってる八雲がこんなことをする必要なんてない。



あたしがっ‼


八雲さんを犯罪者になんてさせないっ‼




「八雲さん‼」




名を呼び振り下ろされるナイフに手を伸ばし・・・



































・・・・・・あ??




グシャッッ‼