少女と過保護ーズ!!続

志門side



俺は欲しいと思った女は全員手にいれてきた。


でもどの女もすぐに飽きた。



怯えて怯えて泣き続ける奴。


諦めて薬に逃げて、それから逃げられなくなる奴。


ハナから俺じゃなく幹部の奴が目当てで俺の女になった奴。



どいつもこいつもつまらねぇ。


そんな時、女を1人拐ってくれと男が1人で"邪魅"の倉庫に来た。


汚ないことでもなんでもやってたからな。


二百万でやってやると言えば男はすぐに用意してきた。



二百万の女。


面白そうだと請けた先に居たのが"高遠ハイネ"


これまでの女とは何もかもが違った。


己の身を盾に男を守ろうとするとこも、俺を睨んでくる大きな猫瞳も。



恐怖には絶対に屈せず、痛みでも屈しない。


とことん、俺を拒み



"愛しい人の代わりなんていない"と


"愛しい人はたった1人"だと言ってのける。



傷ついても傷ついても、ただ1人の男を信じ、その男の名を呼び続ける。



あげくは



「あたしの幸せは八雲さんだ‼‼」



恥ずかしげもなく叫ぶ。



ああ。



欲しい。



コイツが欲しい。


コイツが良い。


コイツに愛してもらいたい。



初めての感情が、身体中を走る。


その猫瞳に映るのは俺だけでいい。


その真っ直ぐな愛情は俺にだけ注がれれば良い。



俺を見ろよ。


俺だけを愛せよ。


これが最後のチャンスだ。



俺のものにならないなら殺してやるよ。


アイツのモノになるぐらいなら。



そんなことを、白い首にナイフを突き付け思っていれば



「・・・っ‼」




高遠ハイネが伏せていた猫瞳をあげた。


綺麗な黒目が真っ直ぐ、真っ直ぐ"俺"を見た。


アイツではなく"俺"を‼



歓喜で震える。




「志門」




やけに落ち着いた声が"俺"を呼んだ。



それどころか、小さな手を俺に伸ばしてくる。



そして"愛しい"というように微笑んできた。



とうとう‼


とうとう‼