少女と過保護ーズ!!続

崩壊を始める教会。



砂ぼこりが舞い視界が悪い。



八雲さん・・・


八雲さんは!?



グッと目を凝らせば、赤い・・・赤いものが見える。


八雲さんの血・・・だ‼



あたしの心配ばかりして・・・八雲さんの方がよっぽど重傷じゃないか‼


それでも、そんな重傷なのに揺るぎなく立つ姿に無事だと安堵する。



「八雲さんっ‼」




砂ぼこりの中で、切れ長の瞳と目が合う。


驚愕で真ん丸に見開かれた瞳。


だけどそれはすぐに険しくなり



「ハイネ‼」


「・・・っっ‼」



多大な警戒を含んだ唸るようなその声に、八雲さんの視線にあたしはとっさに横を向いた。


そこには変わった形状のナイフを構え真っ直ぐにあたしを見る奴が居た。



最初に会った時とは比べ物にならないボロボロの姿。


顔も殴られまくったのかボコボコで、いつぞやの竜希さんや桂を思い起こさせる。



あの二人もいつも八雲さんに殴られまくってたからね。



けれど、その目は竜希さんや桂みたいに暖かくも優しくもない。



濁って淀んだ泥沼みたい。



あたしと目が合った瞬間、目を輝かせ三日月みたいに細めた。




ここまできてまだ諦めてないのか。



その執念には恐れ入る。



何がそこまで、気に入られたと?



・・・わからない。



が、八雲さんが側に居てくれてる今、怖くはない。



あたしは志門の視線を受け止め、真っ向から奴を睨む。



もう2度とアンタの手にも、あの男の手にも落ちない。



アンタなんかに捕まらない。



皆の足手まといにはならないんだ‼



いや・・・しかし・・・