少女と過保護ーズ!!続

志門side



"邪魅"が潰れる。


んなことは、どうでもいい。


かつての仲間だった奴らが痛めつけられようとボロボロにされようと、どうでもいい。


が・・・・・・。


コイツ・・・。


コイツだけは赦さねぇ。



埃、小さな木屑、色々な物が落下してくる。



この教会が崩れるのももう少し。


だが俺が逃げねぇことで、コイツが逃げねぇなら絶対に逃げてやらねぇ。



身体中がギシギシ痛む。




「くっそ・・・が」




殴られ、蹴られた身体が悲鳴を上げる。


瓦礫から身体を起こし、奴に向かってナイフを構え睨む。



真木八雲。



もう全身が血だらけの状態でも、奴は揺るぎなく立ち俺を見続けてる。



その無表情が気に入らねぇ。


そして何より。




"八雲さん‼"




奴の名をずっと呼び続ける高遠ハイネの声が、まっすぐ奴だけを見る大きな猫瞳が頭から離れねぇ。


俺の名も呼びはしたが、視線が合うことはなかった。


澄んだ声に涙で光る瞳。



アイツだけに向けられた一途な想い。



その全部を俺の物にしたい。



それには奴が邪魔だ。




「・・・っっ」



「・・・??」




なんだ?


急に奴の無表情が崩れた。


俺を見て・・・いや違う。


俺の後ろ・・・?




「志門っっ‼」




振り返ろうとすれば、奴が叫ぶように俺の名を呼ぶ。



俺の気を引き付けるため・・・か?



アイツが焦るほどのことが後ろにある。



俺は振り返







「八雲さん‼」





1度はココを去ったはずの、愛しくも憎らしい声がした。





「クハッ‼」




絶好の機会が訪れた。


俺はニヤリと嗤って後ろを振り返る。


今度こそ俺の物に・・・。