少女と過保護ーズ!!続

でももう八雲さんはこっちを見てくれなくて。


志門と対峙したまま厳しい顔をしてる。



「志門‼」




ミシィッ‼



崩落の音が、どんどん激しくなっていく。



もう時間がない。




「志門っっ‼」




志門を呼ぶ。




「・・・熱烈だな・・・」




ナイフを八雲さんに向けたまま志門がこっちを見る。


さっきよりもドロリと濁った目が喜色に染まる。




「俺と・・・来る気・・」


「逃げてっ‼」




あのナイフが八雲さんを傷付けたと思うと奴を殴り倒したいし、こんなことを言いたい訳じゃない。



けど‼




「逃げて、早く‼」


「チビネ!?」


「ハイネ!?何言って・・・」


「だって‼」




志門がここに居る限り、八雲さんは絶対にここから離れないもの。



ここが潰れようとも・・・。


だから、逃げて!!


”ここ“から離れて!!




「お前が・・・一緒に・・・来るなら・・・」




まだ言うか。




「あたしは・・・」




バキィッッ‼




「がっ!」


『早く行け。蓮』




志門が八雲さんに殴られ吹っ飛んだ。




「八雲さんっっっ‼‼‼」


「チビネ‼」


「やだっ!やだぁっっ‼八雲さんがっ八雲さんがっ‼」




どんなに叫んでも振り向いてくれない八雲さん。




「蓮くん‼下ろしてっ‼八雲さんが逃げないなら、あたしも・・・」


「ハイネ」




冷たい目だった。


八雲さんが冷たい目であたしを見た。




「・・・っっ‼」





その目に気圧されたあたしは、とうとう教会から出されてしまった。