少女と過保護ーズ!!続

こういう場面に出くわしたことのないあたしは、竜希さんの凄さがわかってなかった。


普段があんななだけに…。


でも志門なんかとは比べ物にならない。


違いすぎる。


竜希さんがこっちに向かってくる間、ジリジリと距離を詰める者も居たけど、結局誰一人として竜希さんに挑む者はいなかった。



「なんちゅー姿だ。八雲」


「うっせぇ…」



八雲さんと桂の前まで来た竜希さんが八雲さんの肩に手を置き苦笑する。



その声は暖かく、さっきの低く冷たい声とは全く違った。



いつもの竜希さん。




「大変だったか?桂。暴走八雲は」


「どうってことねぇな」




ヘッと笑う桂。




「麻也。可愛い顔が台無しだな」


「可愛いくねぇし。それに…」




眉をハの字にして、こっちを見る麻也。


あたしの怪我を気にしてくれてるんだね。




「蓮。良くやった、ありがとう」


「…俺はほとんど何もやってねぇよ」




あたしの傷を消毒してくれながら言う蓮くん。


そっぽを向くその耳は真っ赤で。


笑ってしまう。



そして…。

























「ハイネ」


「竜希さん…」



真っ直ぐで強い眼差しが、あたしに向けられた。