少女と過保護ーズ!!続

竜希さんが教会に入ってきた瞬間に分厚い雲が風で流れ、今夜の三日月によってその姿が照らし出される。



風に靡きキラキラ輝く金の鬣。


前を見据える切れ長の鋭い瞳に、引き結ばれた唇。



この場の誰よりも、威風堂々立つその姿はまさに"王"



天上天下唯我独尊なる我らが総長。


竜希さんだ…。



やっぱり竜希さんも所々怪我をしてる。


でも、この場を圧倒するだけの存在感は健在で。


志門側の奴らは気圧され、何も出来ないでいた。



それに何人も引き摺って歩く姿は、本当に恐い。




「吉良…竜希」




志門が竜希さんの名を呟いた。




『気安く俺の名を呼ぶんじゃねぇよ』




眉根を寄せ不快げに言い放つ竜希さんは……。




「……っ!!??」




ブンッと引き摺ってた奴らを軽々と志門に向かって放り投げた。



飛びずさってかわす志門。




『こうなりたくなかったら道を開けろ』




竜希さんの一言でザッと道が開く。


その中をあたし達の方へ歩き出す竜希さん。




「お…」


『あ"?』


「……っっ」




突っかかっていこうとした志門を視線と一言で封じる。



凄い…。