少女と過保護ーズ!!続

「あっ!?ごめっっ…」


「チビネーー!!!!」


「あっ!!バカっ蓮っっ!!」


「ふんぎゃぁぁぁあっ!!!!」




乙女にあるまじき悲鳴をあげてしまった。


だって、今度は駆け寄って来た蓮くんに麻也ごと抱きしめられたのだ。



その力は麻也の倍!!



抗議しようとした。



乙女にあるまじき白目で抗議しようとした。



でも二人の目から流れる涙に言葉が詰まった。




「「ハイネ」」




二人に優しく優しく呼ばれる。


どれほど心配かけたのかが、いやって程伝わる。



「麻…也…。れん…ぐ…ん…」




止まってた涙がまた、溢れだす。


温かい二人に、やっと会えたと実感する。




「遅くなって…ごめん」




麻也があたしの腫れたホッペを撫でてくれながら言う。




「遅くなんてないよ」




たくさん、たくさん頑張ってくれたんでしょ?



麻也も頬が腫れ、口の端が切れてる。




「痛かったよなぁ、ごめん…ごめん、ハイネ」


「痛くなんてないよ、大丈夫。大丈夫だよ、蓮くん」



痛いのはきっと蓮くんの方。


手は殴りすぎたせいか、皮が捲れ血塗れ状態。



そんな状態でも、あたしの心配ばかりする二人。



ありがとう。 


ありがとう。来てくれて。



「来てくれて……ありがとう」




言えたのはそれだけ。


だけど、二人は顔をくしゃくしゃにして頷いてくれた。



そして、さっきよりも加減して抱きしめてくれる。




「おっ。仲良し三人組が揃ったな」


「俺もハイネを抱きしめたいんだが?」




前を見据えて、臨戦体勢を崩さぬまま、八雲さんと桂が話してるのが聞こえた。