少女と過保護ーズ!!続

ハイネside



   『黙れ』



  「「「……っっ」」」



たった一言。


怒鳴るわけでもない、たった一言。



静かなでも重い響きを纏う八雲さんの声は、その場にいる全ての人を圧倒し、空気を凍らせた。


気温が5度は下がったんじゃないかという錯覚。



八雲さん…。


あたし自身、もう志門が何を言おうと眼中にない。


あたしが追うのは、あたしを守ろうとしてくれてる二人の背中だけ。



『ハッ。笑わかすんじゃねぇよ。お前がチビ助の相手になる??アイツは恐ろしいほどのメンクイだぞ?』



あたしがさっきやったみたいに桂が鼻で笑う。


……メンクイ??



『なにしろ、そこの絶世のイケメンが初恋で今も想い続けてるっつー筋金入りだ。テメェなんざお呼びじゃねぇわ』


『……ハ??』



良く言った桂!!


と誉めたいけど、何をサラッとあたしの恋心バラしてくれちゃってんの!?


いや、バレバレだけど!!


恥ずかしくてなけなしの力で八雲さんのコートで顔を隠す。



『志門、テメェだけじゃねぇ。誰だろうが二度とハイネは渡さねぇ。グダグタ言ってねぇで、さっさと掛かってこいや。んで道を開けろ雑魚共』


『……ハ??』




言い放つ桂と八雲さん。



ハ?しか言えてない志門。



らしい二人の発言と志門の間抜けさに笑う。



もうすぐここは戦場となる。



でも怖くない。


もう怖くないの。


だってあたしにはあたしだけのヒーロー"黒豹"レンジャーが来てくれたんだもの。



負けなしだよ、"黒豹"レンジャーは!!