少女と過保護ーズ!!続

中に入った時に居た奴らを牽制してくれているらしい。


自然と口角が上がる。


本当に仲間という存在はありがたくも頼もしい。



桂には今回助けられてばかりだな。



「……けー?」



声で桂だと気付いたハイネが桂を呼ぶ。



が、桂は振り向かない。



振り向かないのは今の表情を見られないためだろうな。



怒りに染まった自分の。



桂と喋ってる間にもハイネの熱は上がり、体の震えも大きくなっていく。



俺は自分の着てるコートを脱いでハイネをぐるぐる巻きにする。


太股の傷にはTシャツの腕の部分を引きちぎり包帯代わりに。


そこで自分の右半身が血だらけなのに気付いた。


バイクで転んだ時のだろうが、痛みがないからわからなかった。



ハイネには見せねぇようにしねえとな。


自分のせいだと気に病む。


これは自分が弱いばかりにやったことでハイネが責任を感じることは何もないのに。



止血のためにキツく服を巻けば、ハイネが表情を歪ませた。



痛いのだろう。



そういえば…。



ジーンズの後ろのポケットに薬が…。



芹原優の部屋で見つけたもの。



痛み止。



んで、コートに隠し持ってたペットボトルの水を取り出す。


何かのために持っといて良かった。



蓮に感謝だな。




「ハイネ。薬飲もう」


「……」




ンゲッて顔をする。



……薬嫌いだったな。



が、飲んでもらうぞ。




「これはノーカンな」


「??んっ」



小首を傾げたハイネ。

俺は自分の口に薬と水を含み……色の失せた柔らかい唇に口づけた。