少女と過保護ーズ!!続

「…大丈夫。…あたしも…"黒豹"だし…ね」



チビ助の笑う気配。



「ああ。立派な"黒豹"の一員だ」



そう言って、八雲はチビ助の首にホイッスルをかけてやる。



「……あ」




自分の元に帰ってきたそれを大事そうに抱きしめるチビ助。


そんなチビ助を愛し気に見つめ、オデコに柔らかなキスを落とす八雲。



あのキス魔め。



やれやれと俺はチビ助を背に庇うようにして立つ。



少しして八雲が隣に並ぶ。




「俺一人で十分だが?」


「知ってる。が、今は一刻も早くハイネを病院に連れて行きてぇ」



お前もな。


心の中で呟く。


そんな間でも、俺が壊したドアからいかにもって感じの奴らがゾロゾロ入ってくる。



"邪魅"も居るんだろうが、"邪魅"は竜ちゃんと麻也に蓮が壊滅状態にし、残党もそんなに残ってないはず………。



ならばコイツらは……??


何人来ようが、負けはしねぇ。



が、怪我と熱で動けないチビ助。


八雲の怪我の容態。



不安要素は………ある。



『退け』



一触即発。


そんな中、後ろから声がした。


聞き覚えのない声。



一本道が出来、1人の男がゆったりと歩く。



『志門…』



八雲が反応した。



あれが志門か――。



正直、アイツの何が怖いのか、なんで総長など出来てるのかわかんねぇ。


だが確かに"邪魅"を従え、今居る雑魚の中では恐れられているようで。



一番前に出てきた志門が、ニヤーッと不快に笑った。




『初めまして、"黒豹"。悪いがその後ろに居る女は俺のになるんで、返してもらおうか』




――ハ?