少女と過保護ーズ!!続

「アホ桂。薬だ、薬。とりあえず痛み止だけでも」



頭を殴られた八雲が、どこから取り出したのか、薬の入ってる袋とペットボトルの水を見せてくる。



いつの間に…。



「薬はわかった。が、口移しで飲ます理由は?」


「ハイネに飲む力がなかった兼俺のエネルギーの補給」


「言い切りよった!!」



満足気に言ってのけた八雲をもう一回殴ろうとすれば、避けられる。



チッ!!



まぁ確かにさっきよりは顔色も良く元気も出てきたっぽいが……。



チビ助は昇天しかかってんぞ―――――――??


茹でタコみたく真っ赤になってんぞ――――??



ん?そういやぁ、熱もあるつってたな。


チビ助の額に手をあてれば、やはり熱い。


八雲が着てたコートでガッチリくるまれていても震える体。



太ももの傷は包帯と化した服でしっかりと止血されてた。



そうなれば、今の八雲は……。




!!??



真冬にそんな軽装で…というくらい軽装だったが、右側が血だらけだった。




「やくっっ」


「シーっっ」




何でもないというように人差し指を口にあてる八雲。


チビ助に見せないように注意を払ってる。



ホント……。


俺は革ジャンを脱いで八雲に放る。



「着とけ」


「…いや、それじゃあお前が寒くなる…」


「寒くねぇ」




寒いがなっっ!!




「けー。……ぐっじょぶ」


「だろ?」



ヨロヨロと親指を立てて誉めてくるチビ助に笑い頭を撫でてやる。


いつもの俺らのやりとり。


チビ助がいて出来ること。




「すまん。ありがとう」




素直に八雲が礼を言い柔らかく笑う。


珍しい。


そしてすぐにソレを着て、八雲はチビ助を抱き上げた。



壊れてない椅子を見つけ、ソッと寝かす。




「大丈夫か?もう少しだけ待てるか?」