少女と過保護ーズ!!続

それに答えようとした。



頭を撫で「もう大丈夫だ」と言ってやりたかった。



でも今の自分を……怒りに染まった余裕のない顔をチビ助に見せたくなかった。




「…無視…なのか…けーめ…」




少し不貞腐れた声。


ああ、本当にチビ助だ。


無事だ。




「無視じゃねぇ。…ちと人魚姫になっただけだ…」


「…なん……だと……?」




何言ってんだ、俺…。




「遅くなって悪かった…」




不意に出た言葉。



「人魚……謝る必要なんて…ない。……来てくれて…ありがとう、けー…じゃない人魚」


「…人魚は止めてくれ」




ふふっと小さく笑うチビ助。


いつも、いつもそうだ。


コイツは俺の心を軽くする。


悩みも後悔も不安も、言葉1つで軽くしてくれる。



本人は全く気付いてないが。



チビ助を拐い、傷つけた奴らへの怒りは納まらないが、殺意は消えた。



「チビ助…」



だから、今なら大丈夫かと振り返った。


チビ助の顔が見たかった。



なのに



!!??


え??


何やってんの??


八雲の野郎。




「……ふっ…ん…」




ヤケに色っぽいチビ助の声。




ゴンッッ!!




「お前…こんな時に何してやがる…」




八雲が怪我してることも忘れ、奴の頭をぶん殴る。



俺でもびっくりだわっ!!


俺でもせんわっっ!!



嬉しいのはわかるが、今kissする場面だったか??



ギロッと睨んでやれば、濡れた唇をペロッと舐める八雲。



壮絶に色っぽいな。


つか、俺に色目使ってどうする。