「ぐっ…。ハ…イネ…。……ハイネ!!!!」
一度、確認するように深く抱きしめられ、意識がハッキリしたらしい八雲さんに抱き起こされる。
「ハイネ!!ハイネ!!」
「……八雲さん」
そんなに叫んだら、喉痛めちゃうよ…。
ポタリ。
ポタリ。
頬に幾つもの暖かいものが落ちてくる。
「……こん…な、いっぱい傷ついて…」
俺が…。
小さな小さな呟き。
違う。
違うんだよ。
八雲さんのせいじゃないんだよ。
八雲さんに抱きしめられてる暖かさと安心で、少しずつ意識が浮上する。
顔…。
顔を……見せて。
ない力を振り絞って、あたしは目を開けた。
のに、ポタッと何かが目に入ってまた閉じるはめになった。
「うぬぅ…」
水…??
「ハイネ!?」
悪いっと、ソレを拭ってくれる八雲さん
「ハイネ…」
「…やくもしゃ…」
そんな不安そうな声で呼ばないで。
あたしは大丈夫だよ。
だって…。
「ハイネ!!」
もう一度、目を開ければ。
やっと。
やっと、八雲さんの顔が見れた。
「…ど…したの??」



![少女と過保護ーズ!![完]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/common/cover/sig0andblekg007.png)